1 令和4年2月の豚肉生産量は、7万3703トン(前年同月比0.1%増)と前年同月並みとなった(図1)。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較では、1.5%増とわずかに上回る結果となった。
2 2月の輸入量は、冷蔵品は、前年の輸入量が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による北米からの入船遅れにより少なかったことなどから、3万5133トン(同11.1%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図2)。冷凍品は、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増加したことなどから、3万6680トン(同12.6%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図3)。この結果、全体でも7万1813トン(同11.8%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は12.4%増とかなり大きく上回った一方、冷凍品は4.9%減とやや下回る結果となった。
3 2月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、633グラム(同3.4%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の2月の平均消費量との比較では、8.1%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 2月の推定期末在庫は、17万9196トン(同2.8%減)と前年同月をわずかに下回った。このうち、輸入品は、15万6035トン(同3.3%減)と前年同月をやや下回った(図4)。
推定出回り量は14万3488トン(同5.5%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万3664トン(同0.8%増)とわずかに、輸入品は6万9824トン(同10.9%増)とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)