1 令和4年3月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、14万3478トン(前年同月比1.9%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較でも、5.2%増とやや上回る結果となった。
2 3月の輸入量は、ブラジル産は前年同月の輸入量が通関繰り延べの影響により多かったことなどにより前年同月の輸入量を下回った。 また、タイ産も前年同月の輸入量が多かったことに加え、昨秋以降、タイ国内におけるCOVID-19の拡大などを背景に前年同月の輸入量を下回った。 この結果、全体では4万5135トン(同18.9%減)と前年同月を大幅に下回った(図2)。
なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較では、1.4%増とわずかに上回る結果となった。
3 3月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、531グラム(同2.1%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の3月の平均消費量との比較でも、7.7%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 3月の推定期末在庫は、15万7653トン(同3.8%減)と前年同月をやや下回った(図3)。このうち、輸入品は12万5160トン(同7.3%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
推定出回り量は、19万4134トン(同2.3%増)と前年同月をわずかに上回った(図4)。 このうち、国産品は14万4886トン(同3.8%増)と前年同月をやや上回った一方、輸入品は4万9247トン(同2.1%減)と前年同月をわずかに下回った。
(畜産振興部 郡司 紗千代)