1 令和4年4月の豚肉生産量は、7万6226トン(前年同月比4.9%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の4月の平均生産量との比較でも、1.2%減とわずかに下回る結果となった。
2 4月の輸入量は、冷蔵品は、前年同月の輸入量が、巣ごもり需要の影響などにより多かったことに加え、最近の北米における国内需要の増加による現地価格の高騰などから、3万7303トン(同8.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。一方、冷凍品は、前年同月の輸入量が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による外食需要の減少や、アジア諸国を中心とした旺盛な買い付けなどに伴う現地価格の高騰により少なかったことなどから、7万1508トン(同23.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体でも10万8816トン(同10.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
なお、過去5カ年の4月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は3.6%増とやや、冷凍品は29.8%増と大幅に、いずれも上回る結果となった。
3 4月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、642グラム(同1.2%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の4月の平均消費量との比較では、4.2%増とやや上回る結果となった。
4 4月の推定期末在庫は、19万2212トン(同4.1%増)と前年同月をやや上回った。このうち、輸入品は、16万9980トン(同6.9%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。
推定出回り量は17万2770トン(同1.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万7840トン(同0.9%減)、輸入品は9万4930トン(同2.6%減)と、ともに前年同月をわずかに下回った。
(畜産振興部 田中 美宇)