2020年の世界の牛肉生産量は、7161万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2021年11月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1239万トン)、EU(688万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(1010万トン)、中国(672万トン)、インド(376万トン、水牛肉を含む)、アルゼンチン(317万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、中国の消費も増加している。一方、ブラジルやインドなど減少に転じたところも存在する。牛肉輸出量は、ブラジル(254万トン)、豪州(147万トン)、米国(134万トン)の順に多い。また、日本への輸出量が多い米国や豪州、カナダ(51万トン)の3カ国で全輸出量の約3割を占める。