2021年の世界の牛肉生産量は、7253万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2022年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1273万トン)、EU(686万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(950万トン)、中国(698万トン)、インド(420万トン、水牛肉を含む)、アルゼンチン(300万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、中国の消費も増加している。一方、ブラジルやアルゼンチンなど減少に転じたところも存在する。牛肉輸出量は、ブラジル(232万トン)、米国(156万トン)、インド(140万トン)の順に多い。また、日本への輸出量が多い米国や豪州(129万トン)、カナダ(60万トン)の3カ国で全輸出量の約3割を占める。