北海道乳用牛飼養頭数、前年比2.0%増
令和4年の乳用牛飼養戸数は、1万3300戸(前年比3.6%減)と前年からやや減少した(表2)。地域別に見ると、北海道は5560戸(同2.6%減)、都府県は7740戸(同4.7%減)といずれも減少した。また、乳用牛飼養頭数は、137万1000頭(同1.1%増)と前年からわずかに増加した。地域別に見ると、北海道が84万6100頭(同2.0%増)とわずかに増加した一方、都府県は52万5100頭(同0.2%減)と前年並みであった。1戸当たりの飼養頭数は、103.1頭(同4.9%増)と前年からやや増加し、初めて100頭を超えた。地域別に見ると、北海道が152.2頭(同4.7%増)、都府県が67.8頭(同4.6%増)といずれも増加している。農業地域別では、沖縄(同7.6%減)を除いたすべての地域で増加している。
「100頭以上」階層で乳用牛飼養戸数および頭数、ともに増加
乳用牛飼養戸数の階層分布を成畜(満2歳以上の牛)の飼養頭数規模別に見ると、「100頭以上」の階層が2119戸(前年比4.4%増)と前年からやや増加し、全体の15.9%を占めた(表3)。このうち「200頭以上」の階層は、669戸(同9.7%増)とかなりの程度増加した一方、「100頭未満」の階層はいずれも減少した。
また、乳用牛飼養頭数の階層分布を成畜の飼養頭数規模別に見ると、「100頭以上」の階層が67万9900頭(同7.2%増)と前年からかなりの程度増加し、全体の49.6%を占めた。このうち「200頭以上」の階層は、39万2400頭(同11.0%増)とかなり大きく増加し、全体の28.6%を占めた。一方で、「100頭未満」の階層はいずれも減少、あるいは横ばいとなった。飼養戸数は前年から3.6%減少しているが、「100頭以上」の階層で飼養戸数および頭数ともに増加していることから、経営の大規模化の進展が見受けられる。
乳用牛乳用種めす出生頭数、高水準で推移
直近1年間(令和3年2月〜令和4年1月)の乳用種めす出生頭数は、27万4700頭(前年比4.1%増)と、直近5カ年の中では、令和2年に次ぐ2番目に高い水準となった(図5)。
(酪農乳業部 山下 侑真)