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2022年1〜6月の牛肉生産量、前年同期比3.7%増
アルゼンチン農牧漁業省によると、2022年1〜6月の牛肉生産量は、149万5000トン(前年同期比3.7%増)と前年同期をやや上回った(図1)。また、同期間の牛と畜頭数は、648万4000頭(同2.1%増)となった。21年の牛肉生産量は、牛群が縮小局面にあることや、5月に牛肉輸出制限措置が講じられ生産者がと畜を控えたことなどから5年ぶりに減少したが、22年は再び増加傾向で推移している。肥育牛(去勢)出荷価格は上昇傾向で推移
肥育牛(去勢)の出荷価格(アルゼンチンペソ建て)は、近年の堅調な牛肉の輸出需要に加えてインフレの進行などもあって上昇傾向で推移した。同国の肉用牛相対取引の指標であるリニエルス家畜市場における2022年6月の出荷価格は、前年同月比56.6%高の1キログラム当たり275.65ペソ(約292円:1ペソ=1.06円(注))となった(図2)。牛肉輸出量は中国向けが全体の4分の3程度を占める
アルゼンチン国家統計院(INDEC)によると、2022年1〜6月の牛肉輸出量は、29万3755トン(前年同期比0.5%増)とわずかに上回った(図3)。牛肉輸出量は近年、中国からの需要により急速に増加したが、21年は生産量の減少や牛肉輸出制限措置などにより6年ぶりに減少した(55万9817トン、前年比8.3%減)。