USDA/WAOBは2022年7月12日、2022/23年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
生産量は、145億500万ブッシェル(3億6844万トン
(注1)、前年度比4.0%減)と前月から4500万ブッシェル(114万トン)上方修正されたが、前年度からやや減少すると見込まれている。
消費量は、121億7000万ブッシェル(3億913万トン、同2.0%減)と前月から据え置かれ、前年度からわずかな減少が見込まれている。
輸出量は、24億ブッシェル(6096万トン、同2.0%減)と前月から据え置かれ、前年度からわずかに減少すると見込まれている。
この結果、期末在庫は、21/22年度の国内消費量のうち飼料など向けの下方修正を受けた22/23年度の期首在庫の上方修正により、14億7000万ブッシェル(3733万トン、同2.6%減)と前月から7000万ブッシェル(178万トン)上方修正されたが、前年度をわずかに下回ると見込まれている。
また期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は10.1%(同0.1ポイント減)と、10%台の水準まで回復すると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり6.65米ドル(902円。1キログラム当たり35.5円:1米ドル=135.61円
(注2))と前月から下方修正されたが、前年度からかなり大きく上昇し、12/13年度に記録した同6.89米ドル以来の高値が予測されている。
(注1) 1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2) 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2022年7月末TTS相場。
(調査情報部 水野 崇)