1 令和4年7月の豚肉生産量は、6万7448トン(前年同月比5.6%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の7月の平均生産量との比較では、5.1%減とやや下回る結果となった。
2 7月の輸入量は、冷蔵品は、北米での国内需要の高まりによる現地価格の高騰や為替相場の変動などから、3万863トン(同12.8%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。一方、冷凍品は、前年同月の輸入量がCOVID−19の影響による外食需要の減少により少なかったことに加え、買い付け価格などで優位性のあったスペイン産の買い付けが多かったことなどから、5万2150トン(同32.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では8万3013トン(同11.3%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の7月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.5%減とかなりの程度下回る一方、冷凍品は19.1%増と大幅に上回る結果となった。
3 7月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、600グラム(同2.9%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の7月の平均消費量との比較でも、0.4%減とわずかに下回る結果となった。
4 7月の推定期末在庫は、22万1300トン(同19.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。このうち、輸入品は、20万51トン(同24.5%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は14万2474トン(同4.4%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は6万7235トン(同7.5%減)とかなりの程度、輸入品は7万5239トン(同1.5%減)とわずかに、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 田中 美宇)