液体ミルクとは、誕生から12カ月までの乳児が母乳の代わりに飲むことができるように調整された「調乳済みのミルクが液体状で販売されているもの」を言います。2018年8月8日、食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」、健康増進法に基づく「特別用途食品制度」において液体ミルクに関する規格や表示の基準が決められ、日本での乳児用液体ミルクの製造・販売が解禁されました。
これを受けて日本でも液体ミルクが江崎グリコ株式会社(2019年3月11日発売)、株式会社明治(2019年4月26日発売)、雪印ビーンスターク株式会社などにより全国販売されるようになりました。
液体ミルクのメリットおよび利用時の注意点は次の通りです。
液体ミルクのメリット
・湯に溶かしたり、温度調整する手間が不要(災害時、水や湯の入手が困難な時に助かる。)
・哺乳瓶に移し替えるとすぐ飲める。
・常温で保存できる。
・賞味期限は紙パック約9カ月、缶約1年など。
※メーカーにより異なるので表示をよく見る。
液体ミルクの利用時の注意点
・飲み残しを再利用するのは厳禁。品質が大幅に変化する。
メーカーにより包装の形(紙パック、缶)、内容量、賞味期限などがそれぞれ違います。ここでは最初に市場で販売された液体ミルクを例に特徴を簡潔に説明します(図1)。