1 令和4年8月の豚肉生産量は、7万579トン(前年同月比1.0%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較では、1.6%増とわずかに上回る結果となった。
2 8月の輸入量は、冷蔵品は、北米における現地価格の高騰および為替相場の変動などから、3万3835トン(同0.6%減)と前年同月をわずかに下回った(図2)。一方、冷凍品は、買い付け価格などで優位性のあったスペイン産が引き続き多かったことなどから、5万2651トン(同19.4%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では8万6492トン(同10.7%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は3.0%減とやや下回る一方、冷凍品は22.3%増と大幅に上回る結果となった。
3 8月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、618グラム(同4.6%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較では、5.1%増とやや上回る結果となった。
4 8月の推定期末在庫は、22万8331トン(同21.2%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は、20万7966トン(同25.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。
推定出回り量は14万9955トン(同3.1%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万1378トン(同1.1%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は7万8577トン(同7.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)