1 令和4年9月の豚肉生産量は、7万2682トン(前年同月比3.3%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の9月の平均生産量との比較では、2.7%増とわずかに上回る結果となった。
2 9月の9月の輸入量は、冷蔵品は、国内における内食需要が堅調だった前年同月の輸入量が多かったことに加え、北米における現地価格の高騰および為替相場の変動などから、2万9412トン(同17.0%減)と前年同月を大幅に下回った(図2)。一方、冷凍品は、買い付け価格などで優位性のあったスペイン産が引き続き多かったことなどから、4万3104トン(同11.2%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図3)。この結果、全体では7万2520トン(同2.3%減)と前年同月をわずかに下回った。
なお、過去5カ年の9月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は7.6%減とかなりの程度下回る一方、冷凍品は7.5%増とかなりの程度上回る結果となった。
3 9月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、631グラム(同2.2%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較では、5.5%増とやや上回る結果となった。
4 9月の推定期末在庫は、22万3843トン(同19.4%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。なお、前月比では、9カ月ぶりに減少した。このうち、輸入品は、20万4472トン(同23.6%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は14万9555トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万3540トン(同3.3%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は7万6014トン(同2.3%増)と前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)