4年10月の豚肉生産量、前年同月比1.8％減

1　令和4年10月の豚肉生産量は、7万5562トン（前年同月比1.8%減）と前年同月をわずかに下回った（図1）。
　なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較では、4.5%減とやや下回る結果となった。 2　10月の輸入量は、冷蔵品は、北米における現地価格の高止まりおよび為替相場の変動などから、2万8189トン（同15.9%減）と前年同月をかなり大きく下回った（図2）。一方、冷凍品は、新型コロナウィルス感染症（COVID-19）発生前の輸入量と比較すると少ない水準ではあるものの、北米の工場における慢性的なワーカー不足などにより前年の輸入量が少なかったことなどから、4万7548トン（同7.2%増）と前年同月をかなりの程度上回った（図3）。この結果、全体では7万5744トン（同2.7%減）と前年同月をわずかに下回った。
　なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は19.1%減と大幅に下回る一方、冷凍品は輸入量が非常に少なかった一昨年の影響で5年間の平均数量が押し下げられていることから6.9%増とかなりの程度上回る結果となった。 3　10月の豚肉の家計消費量（全国1人当たり）は、666グラム（同0.2%減）と前年同月並みとなった（総務省「家計調査」）。
　なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較では、5.3%増とやや上回る結果となった。

4　10月の推定期末在庫は、21万5805トン（同18.1%増）と前年同月を大幅に上回った（図4）。このうち、輸入品は、19万6107トン（同21.5%増）と前年同月を大幅に上回った。
　推定出回り量は、15万9256トン（同+0.0%増）と前年同月並みとなった（図5）。このうち、国産品は7万5147トン（同2.8%減）と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は8万4109トン（同2.7%増）と前年同月をわずかに上回った。