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海外需給動向【飼料穀物/米国】畜産の情報 2023年1月号

米国生産量は4カ月ぶりに上方修正されるも期末在庫率は引き続き低水準

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 USDA/WAOBは2022年11月9日、22/23年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
 生産量は、単収増加予測を受けて139億3000万ブッシェル(3億5384万トン(注1)、前年度比7.6%減)と前月から3500万ブッシェル(89万トン)上方修正されたものの、前年度からかなりの程度減少すると見込まれている。
 消費量は、120億2500万ブッシェル(3億545万トン、同3.7%減)と前月から2500万ブッシェル(64万トン)上方修正されたものの、前年度からやや減少すると見込まれている。内訳を見ると、飼料など向けが2500万ブッシェル(64万トン)上方修正され、エタノール向けは前月から据え置かれた。
 輸出量は、21億5000万ブッシェル(5461万トン、同13.0%減)と前月から据え置かれ、前年度からかなり大きく減少すると見込まれている。
 この結果、期末在庫は、増産を背景に前月から1000万ブッシェル(25万トン)上方修正されたものの、11億8200万ブッシェル(3001万トン、同14.2%減)と、引き続き前年度をかなり大きく下回ると見込まれている。
 また期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は8.3%(同0.9ポイント減)と、前月と変わらず8%台前半にまで低下すると予測されている。
 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり6.80米ドル(951円。1キログラム当たり37.4円:1米ドル=139.87円(注2))と前月から据え置かれ、前年度からかなり大きく上昇し、12/13年度に記録した同6.89米ドル(964円)以来の高値水準となることが予測されている。

(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2022年11月末TTS相場。
 
 
(調査情報部 針ヶ谷 敦子)