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国内需給動向【豚肉】畜産の情報 2023年2月号

4年11月の豚肉生産量、前年同月比1.4%減

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1 令和4年11月の豚肉生産量は、8万1124トン(前年同月比1.4%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
 なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較では、0.9%増とわずかに上回る結果となった。

 
2 11月の輸入量は、冷蔵品は、前月分のカナダ産が入船遅れにより通関がずれ込んだことに加え、価格的優位性からメキシコ産が増加したことなどから、4万2198トン(同23.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。4万トンを超えたのは3年4月以来となる。一方、冷凍品は、秋ごろから数量は落ち着きつつあるものの、同月はデンマーク産などの欧州産の輸入量が多かったことから、4万5688トン(同3.1%増)と前年同月をやや上回った(図3)。この結果、全体では8万7886トン(同12.0%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
 なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は11.4%増とかなり大きく、冷凍品は8.4%増とかなりの程度、いずれも上回る結果となった。





 
3 11月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、629グラム(同0.0%増)と前年同月並みとなった(総務省「家計調査」)。
 なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較では、1.1%増とわずかに上回る結果となった。

4 11月の推定期末在庫は、21万4307トン(同21.5%増)と前年同月を大幅に上回ったものの、同数量は3カ月連続で減少している(図4)。このうち、輸入品は、19万5556トン(同26.4%増)と前年同月を大幅に上回った。
 推定出回り量は17万370トン(同2.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は8万1933トン(同0.0%増)と前年同月並みとなった一方、輸入品は8万8437トン(同3.9%増)と前年同月をやや上回った。




 
(畜産振興部 田中 美宇)