当機構では、「畜産の情報」への読者の皆さまの評価を把握するとともに、「畜産の情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しています、このほどその結果を取りまとめましたので、次の通り概要を紹介いたします。
1.調査の概要
令和4年10〜11月に「畜産の情報」のすべての配布先に対して、調査票の郵送を行い、FAXまたはWEBのいずれかの方法で回答を得ました(発送件数、回答数、回収率は下表の通り)。
2.結果の概要
(1)「畜産の情報」への評価
「畜産の情報」への評価(5段階)は、「満足」が36.6%、「ほぼ満足」が49.4%、「普通」が11.3%となりました。また、5段階評価の評点の平均値は4.2でした。
(2)情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど総合的な評価
よく見られている記事について、情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。
〇誌面全般に関すること
・ネットに出回っていない情報などもあり、活用できる情報が多く収集できる。
・現地の情報など、自分では調べられないことを知ることができる。
・タイムリーな情報と需給情勢などの統計情報のバランスが良い。
・技術的な内容や国際的な内容が幅広く情報収集ができる。
・紙媒体と同内容をPDF、HTML両方で公開しているので、引用・参照などがしやすく情報周知に役立っている。
・文章が全体的に固い表現が多い。もっと分かりやすい文書にしてほしい。
〇図表・写真に関すること
・多く使われていてとても読みやすい。
・文書は短くしてポンチ絵や図・写真を豊富にしてほしい。
・カラーで見やすいが、小さいものがあるのでなるべく大きくしてほしい。
・図表中や注釈の文字が小さくて読みづらい場合がある。
〇需給動向について
・図式化されていて分かりやすい。
・民間企業などでは集計が難しいデータや海外相場などが分かりやすく記載されている。
・飼料穀物に関する情報をもっと充実してほしい。
・情報の継続性を重視しながらも、新たなデータや情報を多く取り込んでほしい。
・あと1カ月くらい新しい情報がほしい。
・相場情報についてはタイムラグがありすぎる。
〇調査・報告、海外情報について
・将来のトレンドを取り入れる情報源として活用しやすい。
・毎号一つの畜種(例えば豚に限定するなど)の特集があるともっと興味が持てる。
・情報は有益であるがページ数が多くて読み切れないことが多い。短時間で読める文量にしてほしい。
・現地レポートを充実してほしい(特に中国の畜産生産現場に関する記事など)。
・多様な家族経営の情報を豊富に掲載してほしい。
(3)今後取り上げてほしいテーマなどについて
今後、「畜産の情報」に掲載してほしい記事について、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。
・飼料(配合飼料、原料、輸入粗飼料、自給飼料)関係の情報。
・自給飼料に関する国内優良事例や新技術。
・「飼料費などの高騰」について農家が実践している対策と関係機関の関わり方。
・気候変動と穀物生産や家畜飼育の関係について、主要国の対応や見通し。
・環境負荷の低減に資する畜産を可能とする技術動向、導入事例。
・国内外の環境に配慮した畜産物の生産流通および消費者の受け止め。
・SDGs(持続可能性)に取り組んでいる産地の紹介。
・メタンガス削減に対する諸外国を含めた事例や新技術。
・アニマルウェルフェアの国内優良事例。
・海外のアニマルウェルフェアに向けた取り組みの最新情報。また、その生産物の取り扱い。
・耕畜連携に係る優良事例。
・海外からの新技術(と畜ラインのロボット化や働き方改革など)
・スマート農業(畜産)に関する情報。
・畜産(製品含む)に関する消費者の消費行動調査・意識調査。
・畜産の魅力をもっとアピールするための情報。
・急速に進む円安・原材料価格高騰が与える畜産業界全体への影響。
・人造肉、代用肉の技術・普及に関する海外の動向。
・中国での畜産事情に関すること。飼料用穀物の生産・価格情勢に関すること。
・ポストコロナの中国畜産物需給がわが国の畜産に及ぼす影響。
・ウクライナの穀物生産や輸出動向。
当機構では、アンケート調査の結果を踏まえ、より充実した情報提供に努めてまいります。なお、「畜産の情報」の記事のほか、統計情報や海外のトピックスについては、ホームページでも公表しておりますので、そちらも併せてご利用下さい。
https://www.alic.go.jp/livestock/index.html