生産量
令和5年1月の豚肉生産量は、7万7331トン(前年同月比2.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較でも、2.4%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
1月の輸入量は、冷蔵品は、北米の現地相場の高止まりや為替の影響に加え、前年同月の輸入量が通関遅れにより多かったことなどから、3万4546トン(同11.2%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。また、冷凍品は、国内在庫水準の増加や前年同月の欧州産の輸入量増加などの反動から、4万290トン(同7.6%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。なお、冷凍品の輸入量は3カ月連続の減少となった。この結果、全体では7万4837トン(同9.3%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は1.9%増とわずかに、冷凍品は7.3%増とかなりの程度、いずれも上回る結果となった。
家計消費量
1月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、646グラム(同2.0%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の1月の平均消費量との比較では、2.5%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
1月の推定期末在庫は、20万7204トン(同16.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。このうち、輸入品は、18万8666トン(同22.5%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は15万141トン(同2.0%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万8557トン(同0.7%減)とわずかに、輸入品は7万1584トン(同3.5%減)とやや、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 田中 美宇)