生産量
令和5年2月の豚肉生産量は、7万2899トン(前年同月比1.1%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較では、0.2%減と同水準となった。
輸入量
2月の輸入量は、冷蔵品は、北米の現地相場の高止まりや入船遅れ、為替の影響などから、3万893トン(同12.1%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。また、冷凍品は、価格優位性のあるスペイン産の安定的な供給により、全体では4万354トン(同10.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図3)。この結果、全体では7万1250トン(同0.8%減)と前年同月をわずかに下回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は4.5%減とやや下回る一方で、冷凍品は5.8%増とやや上回る結果となった。
家計消費量
2月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、619グラム(同2.2%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の2月の平均消費量との比較では、3.1%増とやや上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
2月の推定期末在庫は、20万9026トン(同16.6%増)と前年同月を大幅に上回った。(図4)。このうち、輸入品は、18万9121トン(同21.2%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は14万2221トン(同0.9%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万1425トン(同3.0%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は7万795トン(同1.4%増)と前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)