新型コロナウイルス感染症に伴うマスクの着用は、令和5年3月13日から個人の判断が基本となり、同年5月8日から同感染症における、感染症法上の位置付けも季節性インフルエンザなどと同じ5類感染症に移行しました。
以前と同様の生活が戻ってくるにつれて、4年度から少しずつですが、消費者と対面で交流を行うリアルイベントが復活してきました。このような取り組みは5年度から本格的に増加していくと考えられます。
本会においては、牛乳が日本を元気にするというスローガンの下、実施している「MILKJAPAN運動」についても、ウェブ中心の活動から原点回帰して、人から人へ伝わっていく草の根運動ができないか検討しているところです(図2)。
まずは8月1日に向けた乳価値上げへの理解醸成活動に注力していく予定です。さらに、不需要期である年末年始・年度末における消費喚起対策も視野に入れておかなければなりません。
課題として、各関係組織がバラバラに理解醸成・消費喚起活動を行っているように見え、非効率ではないかとの意見も聞かれるところです。そのため、組織間の連携・協力を密にし、今後もこれらの活動を行っていければと考えております。
このような活動は、すぐに売り上げが目に見えて増えるなど、なかなか数字で効果が表れることがないのですが、確実に数年前よりも、消費者そしてマスコミにおかれても酪農業界への理解が進んでいると思います。これも業界全体での地道な活動が少なからず実を結んだものと信じています。これからも引き続き、国民の皆さまに日本の酪農を理解していただけるような情報の発信に努めてまいります。
(プロフィール)
平成19年4月 社団法人中央酪農会議入会
平成31年4月より現職。