生産量
令和5年3月の豚肉生産量は、8万1586トン(前年同月比1.9%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較では、2.3%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
3月の冷蔵品の輸入量は、米国の現地相場の高止まりや為替の影響などから、3万5991トン(同7.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。一方、冷凍品は欧州産が現地相場の高騰などから減少したものの、チリ産の増加などから、3万3030トン(同0.7%増)と前年同月をわずかに上回った(図3)。この結果、全体では6万9027トン(同3.9%減)と前年同月をやや下回った。
なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は2.1%減とわずかに、冷凍品は3.4%減とやや、いずれも下回る結果となった。
家計消費量
3月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、640グラム(同3.1%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の3月の平均消費量との比較でも、1.1%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
3月の推定期末在庫は、20万9804トン(同16.5%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。このうち、輸入品は、18万9572トン(同21.4%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は14万9688トン(同2.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は8万1112トン(同1.3%減)とわずかに、輸入品は6万8576トン(同4.5%減)とやや、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 大西 未来)