日本学校農業クラブ連盟(日連、FFJ:Future Farmers of Japan)は昭和25年に結成された、農業を学ぶ高校生のための全国組織です。学校農業クラブ活動(FFJ加盟校が行う農業活動)は、高校の教科(農業の学び)に位置付けられており、令和4年度現在、約7万5000人の農業クラブ員(学校農業クラブ活動を行う生徒)が加盟しています。農業クラブ員は、農業クラブが掲げる3大目標「科学性・社会性・指導性」の下、それぞれが農業系高校での学びを生かして活動に励んでいます。
なお、全国規模であるFFJは、各加盟校のことを指す単位学校農業クラブ(以下「単位クラブ」という)、都道府県学校農業クラブ連盟、地区ごとのブロック学校農業クラブ連盟から構成されています(図1)。
単位クラブが発足したころは、農業経営を目指すクラブ員が、自宅でのホームプロジェクトをより良く進めるために、専門の授業や地域での活動を主な取り組みとしていました(図2)。その後、学校農場や施設を使ったスクールプロジェクトが行われるようになり、教員の指導の下、科目として農業に結びついた専門の授業の活動が中心となりました。また、時代の変化に伴い、地域の特性を生かしたさまざまな活動が生まれました。中には、農業鑑定競技会のように全国大会の種目になったものもあります。地域や単位クラブごとにさまざまな活動を行っていますが、全国の農業クラブ員が共通して目指しているものに、日本学校農業クラブ全国大会(以下「全国大会」という)で開催されている発表会や競技会があります(表1)。