生産量
令和5年4月の豚肉生産量は、7万3794トン(前年同月比3.2%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の4月の平均生産量との比較では、5.4%減とやや下回る結果となった。
輸入量
4月の輸入量は、冷蔵品は、カナダ産の現地相場の高止まりや為替の影響などから、3万3314トン(同10.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。冷凍品は、欧州の現地相場の上昇や為替の影響はあるものの、価格面で優位性のあるスペイン産の安定的な供給があったことなどから、全体では7万6249トン(同6.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図3)。この結果、全体では10万9570トン(同0.7%増)と前年同月をわずかに上回った。
なお、過去5カ年の4月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は10.2%減とかなりの程度下回る一方、冷凍品は26.2%増と大幅に上回る結果となった。
家計消費量
4月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、648グラム(同0.9%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の4月の平均消費量との比較でも、2.9%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
4月の推定期末在庫は、22万4618トン(同16.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。このうち、輸入品は、20万4045トン(同20.0%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は16万8408トン(同2.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万3311トン(同5.8%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は9万5097トン(同0.2%増)と前年同月並みとなった。
(畜産振興部 大西 未来)