生産量
令和5年6月の豚肉生産量は、7万3486トン(前年同月比0.4%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の6月の平均生産量との比較では、3.1%増とやや上回る結果となった。
輸入量
6月の輸入量は、冷蔵品は、為替や北米産の現地相場高騰などから、3万978トン(同12.0%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことに加え、為替や欧州産の現地相場高騰の影響などから、5万318トン(同7.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。この結果、全体でも8万1311トン(同8.9%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の6月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は6.9%減とかなりの程度下回った一方、冷凍品は9.2%増とかなりの程度上回る結果となった。
家計消費量
6月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、612グラム(同2.0%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の6月の平均消費量との比較では、0.2%増と同水準という結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
6月の推定期末在庫は、24万4794トン(同14.7%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図4)。このうち、輸入品は、22万5208トン(同17.1%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は15万3933トン(同3.8%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万3928トン(同0.6%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は8万5トン(同8.2%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 大西 未来)