5年7月の豚肉生産量、前年同月比1.2％増

生産量

　令和5年7月の豚肉生産量は、6万8264トン（前年同月比1.2％増）と前年同月をわずかに上回った（図1）。

　なお、過去5カ年の7月の平均生産量との比較では、4.2％減とやや下回る結果となった。

輸入量

　7月の輸入量は、冷蔵品は、カナダ産が入船遅れなどの影響で減少したことなどから、3万275トン（同1.9％減）と前年同月をわずかに下回った（図2）。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことに加え、前年同月のスペイン産の輸入量が多かったことなどから、4万4551トン（同14.6％減）と前年同月をかなり大きく下回った（図3）。この結果、全体でも7万4831トン（同9.9％減）と前年同月をかなりの程度下回った。

　なお、過去5カ年の7月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は10.6％減とかなりの程度、冷凍品は1.7％減とわずかに、いずれも下回る結果となった。

家計消費

　7月の豚肉の家計消費量（全国1人当たり）は、609グラム（同1.4％増）と前年同月をわずかに上回った（総務省「家計調査」）。

　なお、過去5カ年の7月の平均消費量との比較でも、1.4％増とわずかに上回る結果となった。

推定期末在庫・推定出回り量

　　7月の推定期末在庫は、24万825トン（同8.8％増）と前年同月をかなりの程度上回った（図4）。このうち、輸入品は、22万67トン（同10.0％増）と前年同月をかなりの程度上回った。

　推定出回り量は14万6898トン（同3.1％増）と前年同月をやや上回った（図5）。このうち、国産品は6万6926トン（同0.4％減）と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は7万9972トン（同6.3％増）と前年同月をかなりの程度上回った。

（畜産振興部　大西　未来）