5年8月の豚肉生産量、前年同月比0.5％減

生産量
　令和5年8月の豚肉生産量は、7万175トン（前年同月比0.5％減）と前年同月をわずかに下回った（図1）。

　なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較では、0.9％増とわずかに上回る結果となった。

輸入量

　8月の輸入量は、冷蔵品は、カナダ産の前月分の通関がずれ込んだことなどから、3万5438トン（同4.7％増）と前年同月をやや上回った（図2）。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことや欧州産の現地相場の高騰に加え、前年同月のスペイン産の輸入量が多かったことなどから、3万8414トン（同27.0％減）と前年同月を大幅に下回った（図3）。この結果、全体では7万3862トン（同14.6％減）と前年同月をかなり大きく下回った。

　なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は3.1％増とやや上回った一方、冷凍品は15.0％減とかなり大きく下回る結果となった。

家計消費量

　8月の豚肉の家計消費量（全国1人当たり）は、601グラム（同2.7％減）と前年同月をわずかに下回った（総務省「家計調査」）。

　なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較では、0.1％増と同水準という結果となった。

推定期末在庫・推定出回り量

　8月の推定期末在庫は、23万8736トン（4.6％増）と前年同月をやや上回った（図4）。このうち、輸入品は、21万7704トン（同4.7％増）と前年同月をやや上回った。

　推定出回り量は14万6022トン（同2.6％減）と前年同月をわずかに下回った（図5）。このうち、国産品は6万9796トン（同2.2％減）とわずかに、輸入品は7万6225トン（同3.0％減）とやや、いずれも前年同月を下回った。

（畜産振興部　大西　未来）