畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 作付面積の拡大により、米国の生産量はさらに増加見込み

海外需給【飼料/米国】畜産の情報 2023年11月号

作付面積の拡大により、米国の生産量はさらに増加見込み

印刷ページ
 USDA/WAOBは同日、2023/24年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
 生産量は、151億3400万ブッシェル(3億8442万トン(注1)、前年度比10.2%増)と前月から2300万ブッシェル(58万4000トン)上方修正され、16/17年度に次ぐ過去2番目の生産量が見込まれている。
 消費量は、123億4000万ブッシェル(3億1345万トン、同2.6%増)とわずかに増加する見込みで、前月から据え置かれた。用途別では、前年度から特に飼料向けの数量がやや増加すると見込まれている。
 輸出量は、20億5000万ブッシェル(5207万トン、同23.1%増)と前年度から大幅に増加する見込みで、前月から据え置かれた。
 期末在庫は、22億2100万ブッシェル(5642万トン、同53.0%増)と前年度から大幅に増加する見込みで、前月から1900万ブッシェル(48万トン)上方修正された。
 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、15.4%(同4.8ポイント増)と前月から0.1ポイント増加し、昨年を上回る水準が予測されている。
 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.90米ドル(738円:1米ドル=150.58円(注2)。1キログラム当たり29.0円、同25.2%安)と前年度からは大幅に下落すると見込まれている。
 
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラム、1エーカーを約0.4047ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2023年9月末TTS相場。

 
(調査情報部 高田 勇一)