生産量
令和5年9月の豚肉生産量は、6万9500トン(前年同月比4.5%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の9月の平均生産量との比較でも、2.5%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
9月の輸入量は、冷蔵品は、現地相場の高騰や為替の影響などから、北米産の輸入量が減少したことで2万6684トン(前年同月比9.3%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことや、欧州産の現地相場の高騰に加え、為替の影響などから、3万5021トン(同18.8%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。この結果、全体でも6万1727トン(同14.9%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
なお、過去5カ年の9月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は15.1%減、冷凍品は13.3%減と、ともにかなり大きく下回る結果となった。
家計消費量
9月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、616グラム(前年同月比2.3%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較では、1.2%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
9月の推定期末在庫は、22万4929トン (前年同月比0.5%増)と前年同月をわずかに上回った(図4)。このうち、輸入品は、20万3477トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った。
推定出回り量は、14万4898トン(同3.2%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は6万8945トン(同6.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った一方、輸入品は7万5954トン(同0.1%減)と前年同月並みとなった。
(畜産振興部 大西 未来)