生産量
令和5年10月の豚肉生産量は、7万8467トン(前年同月比3.9%増)と前年同月をやや上回った(図1)。
なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較では、0.4%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
10月の輸入量は、冷蔵品は、前年のカナダ産の輸入量が少なかったことなどから、3万3491トン(前年同月比18.8%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことに加え、欧州産、メキシコ産の現地相場高や為替の影響などから、3万6596トン(同23.0%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。この結果、全体では7万100トン(同7.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は1.0%減とわずかに、冷凍品は18.6%減と大幅に、いずれも前年同月を下回る結果となった。
家計消費量
10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、640グラム(前年同月比3.8%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較でも、0.4%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
10月の推定期末在庫は、21万2501トン(前年同月比1.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図4)。このうち、輸入品は、19万2812トン(同1.7%減)と前年同月をわずかに下回った。
推定出回り量は、16万830トン(同1.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は8万65トン(同6.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方、輸入品は8万765トン(同4.0%減)と前年同月をやや下回った。
(畜産振興部 大西 未来)