生産量
令和5年11月の豚肉生産量は、8万2650トン(前年同月比1.9%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較でも、2.6%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
11月の輸入量は、冷蔵品は、前年のカナダ産の輸入量が多かったことに加え、北米産の現地相場高や為替の影響などから、3万5676トン(前年同月比15.5%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。また、冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことに加え、デンマーク産、メキシコ産の現地相場高や為替の影響などから、3万9136トン(同14.3%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。この結果、全体でも7万4813トン(同4.9%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は6.7%減、冷凍品は7.6%減と、ともにかなりの程度下回る結果となった。
家計消費量
11月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、639グラム(前年同月比1.7%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較でも、2.0%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
11月の推定期末在庫は、20万4407トン(前年同月比4.6%減)と前年同月をやや下回った(図4)。このうち、輸入品は、18万4253トン(同5.8%減)と前年同月をやや下回った。
推定出回り量は、16万5456トン(同2.9%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は8万2084トン(同0.2%増)と前年同月並みとなった一方、輸入品は8万3372トン(同5.7%減)と前年同月をやや下回った。
(畜産振興部 大西 未来)