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海外需給【飼料/世界/トウモロコシ】畜産の情報 2024年2月号

世界のトウモロコシ生産量は上方修正、引き続き過去最大の生産見込み

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、2023年12月8日、23/24年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界のトウモロコシ生産量は12億2207万トン(前年度比5.6%増)と前月から128万トン上方修正された。今期は米国の増産などにより過去最大の生産量が見込まれている。主要生産国である米国、ブラジル、中国はいずれも前月から据え置かれたが、ウクライナ、ロシア、EUなどの上方修正が反映された。
 輸入量は、世界全体で1億9153万トン(同11.3%増)と前月から166万トン上方修正された。地域別では、メキシコ(80万トン)や東南アジア(10万トン)などが前月から上方修正されている。
 消費量は、世界全体で12億695万トン(同3.4%増)と前月から192万トン上方修正された。地域別では、ロシア(70万トン)、メキシコ(30万トン)、EU(20万トン)などが前月から上方修正された。
 輸出量は、世界全体では2億146万トン(同11.3%増)と前月から184万トン上方修正された。ウクライナ(100万トン)、米国(63万トン)などが前月から上方修正された。
 この結果、期末在庫は3億1522万トン(同5.0%増)と前月から23万トン上方修正され、前年度からやや増加が見込まれている。
 現地報道によると、通常、12月公表の予測値には大きな変化が見られないとした上で、南米のトウモロコシ生産量が民間予測を上回っていることから、ブラジルで報じられている乾燥気候の影響を踏まえ、引き続き生産動向に注視が必要とされている。

 
(調査情報部 横田 徹)