生産量
令和5年12月の豚肉生産量は、8万1152トン(前年同月比1.9%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較では、0.3%増と同水準という結果となった。
輸入量
12月の輸入量は、冷蔵品は、前年同月のカナダ産の輸入量が少なかったことなどから、3万851トン(前年同月比15.9%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図2)。また、冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことに加え、欧州産、メキシコ産の現地相場高の影響などから、3万6810トン(同12.8%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。この結果、全体でも6万7663トン(同1.7%減)と前年同月をわずかに下回った。
なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は5.9%減とやや、冷凍品は6.3%減とかなりの程度、いずれも下回る結果となった。
家計消費量
12月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、699グラム(前年同月比1.7%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の12月の平均消費量との比較でも、4.0%増とやや上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
12月の推定期末在庫は、19万1501トン(前年同月比6.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図4)。このうち、輸入品は、17万120トン(同8.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
推定出回り量は、16万1570トン(同2.6%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は7万9774トン(同1.7%増)とわずかに、輸入品は8万1796トン(同3.5%増)とやや、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 大西 未来)