生産量
令和6年1月の豚肉生産量は、8万283トン(前年同月比3.7%増)と前年同月をやや上回った(図1)。
なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較でも、1.3%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
1月の輸入量は、冷蔵品は、カナダ産とメキシコ産は増加したものの、米国産が減少したことから、全体では、3万4643トン(前年同月比0.3%増)と前年同月並みとなった(図2)。冷凍品は、紅海周辺の情勢悪化による物流の混乱などにより、欧州産の輸入量が減少したことなどから、3万7403トン(同7.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。この結果、全体では7万2051トン(同3.7%減)と前年同月をやや下回った。
なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は0.7%増、冷凍品は0.5%増と、ともにわずかに上回る結果となった。
家計消費量
1月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、631グラム(前年同月比2.3%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の1月の平均消費量との比較でも、1.3%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
1月の推定期末在庫は、19万4008トン(前年同月比6.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図4)。このうち、輸入品は、17万3172トン(同8.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
推定出回り量は、14万9746トン(同0.3%減)と前年同月並みとなった(図5)。このうち、国産品は8万748トン(同2.7%増)と前年同月をわずかに上回った一方、輸入品は6万8999トン(同3.6%減)と前年同月をやや下回った。
(畜産振興部 大西 未来)