生産量
令和6年2月の豚肉生産量は、7万7558トン(前年同月比6.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図1)。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較でも、5.9%増とやや上回る結果となった。
輸入量
2月の輸入量は、冷蔵品は、前年のカナダ産の輸入量が入船遅れの影響により少なかったことなどから、全体では、3万2328トン(前年同月比4.6%増)と前年同月をやや上回った(図2)。冷凍品は、紅海周辺の情勢悪化による物流の混乱などにより、欧州産の輸入量が減少したことなどから、3万2173トン(同20.3%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。この結果、全体では6万4527トン(同9.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は0.5%減とわずかに、冷凍品は16.8%減と大幅に、いずれも下回る結果となった。
家計消費量
2月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、652グラム(前年同月比5.3%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の2月の平均消費量との比較でも、6.8%増とかなりの程度上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
2月の推定期末在庫は、18万7125トン(前年同月比10.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図4)。このうち、輸入品は、16万5686トン(同12.4%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
推定出回り量は、14万8866トン(同4.6%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万6853トン(同7.5%増)とかなりの程度、輸入品は7万2013トン(同1.7%増)とわずかに、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)