生産量
令和6年3月の豚肉生産量は、7万7333トン(前年同月比5.3%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較でも、3.9%減とやや下回る結果となった。
輸入量
3月の輸入量は、冷蔵品は、為替の影響に加え、北米産の相場高などから、3万3999トン(前年同月比5.5%減)と前年同月をやや下回った(図2)。冷凍品は、入船の遅れていた欧州産がまとまって入ってきたことに加え、国内在庫がひっ迫している中で例年3月に行われる通関保留が少なかったことなどから、4万334トン(同22.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では7万4351トン(同7.7%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.5%減とかなりの程度下回った一方、冷凍品は25.8%増と大幅に上回る結果となった。
家計消費量
3月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、665グラム(前年同月比3.8%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の3月の平均消費量との比較でも、1.7%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
3月の推定期末在庫は、18万9236トン(前年同月比9.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図4)。このうち、輸入品は、16万6119トン(同12.4%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
推定出回り量は、14万9436トン(同0.2%減)と前年同月並みとなった(図5)。このうち、国産品は7万5518トン(同7.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った一方、輸入品は7万3918トン(同7.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)