畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 大豆期末在庫は下方修正ながらも高水準を維持

海外需給【飼料/大豆/世界】畜産の情報 2024年6月号

大豆期末在庫は下方修正ながらも高水準を維持

印刷ページ
 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2024年4月11日、23/24年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界の生産量は3億9673万トン(前年度比4.9%増)と前月から12万トン下方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジル、これに次ぐ米国はいずれも前月から据え置かれた。ただし、同日に公表されたブラジル国家食糧供給公社(CONAB)による同国の大豆生産量が下方修正(1億4686万トンから1億4652万トン)されたことで、USDAの予測値との差が拡大している。
 輸入量は、世界全体で1億7033万トン(同1.5%増)と前月から45万トン下方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は前月から据え置かれたが、同日に公表された中国農業農村部による同国の大豆輸入量(9725万トン)を上回っている。
 消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億2803万トン(同4.1%増)と前月から16万トン下方修正された。このうち、最大の消費国である中国は前月から据え置かれた。
 輸出量は、世界全体で1億7306万トン(同0.6%増)と前月から55万トン下方修正された。このうち、最大の輸出国であるブラジルは前月から据え置かれたが、これに次ぐ米国は前月から54万トン下方修正された。
 この結果、期末在庫は1億1422万トン(同12.7%増)と前月から5万トン下方修正されたが、引き続き前年度からの増加が見込まれている。
 

 
(調査情報部 横田 徹)