生産量
令和6年4月の豚肉生産量は、7万8976トン(前年同月比7.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図1)。
なお、過去5カ年の4月の平均生産量との比較でも、1.7%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
4月の輸入量は、冷蔵品は、現地相場高の影響から減少が見込まれる米国産の代替としてカナダ産輸入量が増加した他、価格優位性によりメキシコ産輸入量が増加したことなどから、3万3704トン(前年同月比1.2%増)と前年同月をわずかに上回った(図2)。冷凍品は、現地相場高の影響からスペイン産およびデンマーク産輸入量が減少したことなどから、6万5071トン(同14.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。この結果、全体では9万8780トン(同9.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の4月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.9%減とかなりの程度、冷凍品は2.0%減とわずかに、いずれも下回る結果となった。
家計消費量
4月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、622グラム(前年同月比4.0%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の4月の平均消費量との比較でも、2.8%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
4月の推定期末在庫は、19万6729トン(前年同月比12.4%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図4)。このうち、輸入品は、17万4059トン(同14.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
推定出回り量は、17万158トン(同1.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は7万9317トン(同8.2%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方、輸入品は9万840トン(同4.5%減)と前年同月をやや下回った。
(畜産振興部 小森 香穂)