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海外需給【牛肉/米国】畜産の情報 2024年8月号

平均枝肉重量の増加により牛肉生産量はわずかに増加

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24年5月の牛肉生産量は前年同月比0.9%増
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2024年5月の牛と畜頭数は269万7000頭(前年同月比3.2%減)とやや減少した。一方、同月の1頭当たり枝肉重量は、386.5キログラム(同4.4%増)とやや増加した(図1)。と畜ペースの遅れに伴う肥育期間の長期化が進む中で、一部の食肉処理加工業者は枝肉重量超過にかかる取引価格の割引を見送るなど、長期肥育に対するインセンティブ(動機付け)を高めているとされる。この結果、同月の牛肉生産量は105万5000トン(同0.9%増)とわずかに増加した(図2)。また、1〜5月の累計では507万5000トン(前年同期比0.1%減)となった。
 また、5月のフィードロット導入頭数は204万6000頭(前年同月比4.3%増)とやや増加し、出荷頭数は195万5000頭(同0.2%増)と前年同月並みで推移した。この結果、6月1日時点のフィードロット飼養頭数は1158万3000頭(前年同日比0.1%減)となった。






 
24年5月の肥育牛価格、前年同月比7.1%高
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2024年5月の肥育牛価格は、100ポンド当たり189.02米ドル(1キログラム当たり675円:1米ドル=162.07円(注1)、前年同月比7.1%高)とかなりの程度上昇した(図3)。4〜5月に牛肉生産量は増加しているものの、堅調な牛肉需要が高値を支えているとされる。同月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注2)は、同304.58米ドル(同1088円、同0.1%高)となった。
 
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年6月末TTS相場。
(注2)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構成した卸売指標価格。

 
24年4月の牛肉輸出量は前年同月比3.0%減
 USDA/ERSによると、2024年4月の牛肉輸出量は11万7717トン(前年同月比3.0%減)、同年1〜4月の累計では45万111トン(前年同期比5.2%減)と、いずれもやや減少した(表)。
 4月の輸出量を輸出先別に見ると、日本向けは堅調な外食需要から2万5249トン(前年同月比7.9%増)とかなりの程度増加し、メキシコ向けはペソ高と旺盛な外食、小売需要により1万3469トン(同36.9%増)と大幅に増加した。一方、ドル高の影響からアジア地域の需要は減少傾向にあり、韓国向けは2万4836トン(同19.7%減)、中国向けは1万9781トン(同9.8%減)と、いずれも減少した。


 
(調査情報部 小林 大祐)