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海外需給【豚肉/米国】畜産の情報 2024年8月号

豚肉卸売価格は高値で推移、1〜4月の輸出量はかなりの程度増加

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24年6月の豚飼養頭数は前年同日比1.3%増
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2024年6月1日時点の豚飼養頭数は7449万頭(前年同日比1.3%増)とわずかに増加した(表1)。内訳を見ると、繁殖豚頭数は601万頭(同3.2%減)とやや減少したが、肥育豚頭数は6848万頭(同1.7%増)とわずかに増加した。また、1腹当たりの産子数は、24年3〜5月期では11.56頭(前年同期比1.8%増)とわずかに増加した。一方で、分娩母豚頭数に関しては、同期に分娩した母豚は294万頭(同0.1%増)と前年並みを維持したが、6〜8月期には296万頭(同2.5%減)、9〜11月期には295万頭(同0.6%減)とそれぞれわずかな減少が予測されている。
 USDA/NASSによると、24年5月の豚肉生産量は103万3600トン(前年同月比0.3%増)と前年並みであった(図1)。24年の豚肉生産量についてUSDAは、引き続き豚肉価格が高く推移することや飼料価格の下落に伴い枝肉重量が増加するため、1274万7760トン(前年比2.9%増)と予測している。



 
 
24年5月の豚肉卸売価格、前年同月比21.3%高
 USDA/NASSによると、2024年5月の豚肉卸売価格(カットアウトバリュー(注1))は100ポンド当たり100.25米ドル(1キログラム当たり358円:1米ドル=162.07円(注2)、前年同月比21.3%高)と大幅に上昇した(図2)。これは、継続する牛肉価格の高騰の継続に伴う代替需要の拡大や、堅調な外食需要などを反映したものとされている。また、同月の肥育豚価格も、同66.16米ドル(同236円、同19.5%高)と大幅に上昇した。
 
(注1)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年6月末TTS相場。

 
24年1〜4月の豚肉輸出量、前年同期比9.3%増
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2024年4月の豚肉輸出量は29万7500トン(前年同月比13.0%増)とかなり大きく増加し、同年1〜4月の累計では111万5000トン(前年同期比9.3%増)とかなりの程度増加した(表2)。ラテンアメリカ地域での旺盛な需要が、好調な豚肉輸出を牽引けんいんしている。1〜4月の輸出量を地域別に見ると、最大の輸出先であるメキシコ向けは、ペソ高もあり40万7200トン(同9.1%増)とかなりの程度増加し、コロンビア向けは5万2000トン(同51.0%増)、豪州向けは4万4500トン(同約2.1倍)とそれぞれ大幅に増加した。また、東アジア地域については、韓国向けが13万4400トン(同44.7%増)と大幅に増加し、日本向けは17万5200トン(同1.1%増)とわずかに増加した。一方、中国・香港向けについては、中国国内の豚肉需給の緩和から、6万1800トン(同35.3%減)と大幅に減少した。

 
 
(調査情報部 中島 勝紘)