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海外需給【飼料/米国】畜産の情報 2024年10月号

米国は単収増加で生産量は上方修正、輸出量も2年ぶりの高水準

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 USDA/WAOBは2024年8月12日、24/25年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
 生産量は、作付面積および収穫面積が下方修正される中で、単収の上方修正から151億4700万ブッシェル(3億8475万トン(注1)、前年度比1.3%減)と前月から上方修正され、前年度をわずかに下回ると見込まれている。
 米国内消費量は、126億6500万ブッシェル(3億2170万トン、同0.4%増)と前月からわずかに下方修正された。このうち、飼料等向けやエタノール向けは前月から据え置かれたものの、でん粉用途向けなどを含む食品・種子・その他工業向けが下方修正された。
 輸出量は、国際相場が比較的低い水準にあることで米国産トウモロコシの需要が高まるとの期待から、23億ブッシェル(5842万トン、同2.2%増)と前月から上方修正され、22年9月に予測された22/23年度の輸出量以来の高水準とされた。
 この結果、期末在庫は20億7300万ブッシェル(5266万トン、同11.0%増)と前月から下方修正されたものの、高水準となった前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、下方修正されたものの13.9%(同1.3ポイント増)と前年度からわずかな増加が見込まれている。
 生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.20米ドル(612円。1キログラム当たり24.1円:1米ドル=145.80円(注2)、同9.7%安)とかなりの程度下落が見込まれている。
 
 
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラム、1エーカーを約0.4047ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年8月末TTS相場。


 
(調査情報部 峯岸 啓之)