生産量
令和6年8月の豚肉生産量は、6万5651トン(前年同月比6.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図1)。
なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較でも、5.6%減とやや下回る結果となった。
輸入量
8月の輸入量について、冷蔵品は、為替や現地相場高の影響などにより低調に推移しており、冷蔵品のほとんどを占める北米産輸入量が減少したことなどから、2万9027トン(前年同月比18.1%減)と前年同月を大幅に下回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産輸入量の増加の他、北米産およびEU産輸入量も増加したことなどから、5万5031トン(同43.3%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計
(注)では8万4078トン(同13.8%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は14.8%減とかなり大きく下回った一方、冷凍品は24.2%増と大幅に上回る結果となった。
(注)輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
8月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、593グラム(前年同月比1.4%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較でも、2.4%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
8月の推定期末在庫は、22万2398トン(前年同月比6.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図4)。このうち、輸入品は、20万290トン(同8.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
推定出回り量は、14万5992トン(同0.0%減)と前年同月並みとなった(図5)。このうち、国産品は6万6675トン(同4.5%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は7万9317トン(同4.1%増)と前年同月をやや上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)