生産量
令和6年9月の豚肉生産量は、6万8773トン(前年同月比1.0%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の9月の平均生産量との比較でも、4.0%減とやや下回る結果となった。
輸入量
9月の輸入量について、冷蔵品は、為替や現地相場高の影響などにより低調に推移する中、前年同月のカナダ産輸入量が少なかったことなどから、3万286トン(前年同月比13.5%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産輸入量の増加の他、北米産およびEU産輸入量も増加したことなどから、4万8372トン(同38.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計
(注)でも、7万8666トン(同27.4%増)と前年同月を大幅に上回った。
なお、過去5カ年の9月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は1.3%減とわずかに下回った一方、冷凍品は21.8%増と大幅に上回る結果となった。
(注)輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
9月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、604グラム(前年同月比2.0%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較でも、1.4%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
9月の推定期末在庫は、22万2777トン(前年同月比1.0%減)と前年同月をわずかに下回った(図4)。このうち、輸入品は、20万1197トン(同1.1%減)と前年同月をわずかに下回った。
推定出回り量は、14万6978トン(同1.4%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は6万9219トン(同0.4%増)、輸入品は7万7759トン(同2.4%増)と、ともに前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)