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国内需給【鶏卵】畜産の情報 2024年12月号

6年10月の鶏卵卸売価格、前年同月比2.8%安

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卸売価格
 令和6年10月の鶏卵卸売価格(東京、M玉基準値)は、1キログラム当たり275円(前年同月差8円安、前年同月比2.8%安)と、前月から同19円上昇したものの、高値で推移した前年同月をわずかに下回った(図)。同価格の日ごとの推移を見ると、上昇傾向が継続しており、月初の同270円から16日には同280円に上昇し、月間の上昇幅は同10円となった。なお、過去5カ年の10月の平均卸売価格との比較では、24.4%高と大幅に上回る結果となった。
 供給面を見ると、生産量は、朝晩の気温の低下により産卵率および個卵重に回復の傾向が見られるものの、残暑による減産の影響が残っている状況にある。一方、需要面を見ると、外食向けでの月見メニュー需要の他、加工向けのおでん用需要などが堅調に推移している。
 

 
家計消費量
 9月の鶏卵の家計消費量(全国1人当たり)は、885グラム(前年同月比4.2%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
 なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較でも、0.4%増とわずかに上回る結果となった。
 
(畜産振興部 大西 未来)