生産量
令和6年10月の豚肉生産量は、7万9625トン(前年同月比1.5%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較でも、2.0%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
10月の輸入量について、冷蔵品は、為替や現地相場高の影響などにより低調に推移する中、前月の入船遅れ分の通関などによりカナダ産輸入量が増加したことなどから、3万4179トン(前年同月比2.1%増)と前年同月をわずかに上回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産輸入量の増加の他、北米産およびEU産輸入量も増加したことなどから、5万2541トン(同43.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注)でも、8万6742トン(同23.7%増)と前年同月を大幅に上回った。
なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は2.4%増とわずかに、冷凍品は23.3%増と大幅に、いずれも上回る結果となった。
(注)輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、616グラム(前年同月比3.8%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較でも、4.8%減とやや下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
10月の推定期末在庫は、22万3306トン(前年同月比5.1%増)と前年同月をやや上回った(図4)。このうち、輸入品は、20万1922トン(同4.7%増)と前年同月をやや上回った。
推定出回り量は、16万5716トン(同3.0%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万9699トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は8万6017トン(同6.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)