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海外需給【牛肉/米国】畜産の情報 2025年1月号

24年9月の牛肉輸出量は前年同月比3.6%増

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24年11月のフィードロット飼養頭数は前年並み
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2024年10月のフィードロット導入頭数は228万6000頭(前年同月比5.3%増)、出荷頭数は184万5000頭(同4.7%増)といずれもやや増加した。この結果、同年11月1日時点のフィードロット飼養頭数は1198万6000頭(同0.3%増)と前年並みになった(図1)。現地情報によると、テキサス州など米国南部での干ばつにより導入頭数が増加したとみられている。


 
 
24年10月の肥育牛価格、前年同月比2.4%高
 USDA/NASSによると、2024年10月の牛と畜頭数は285万8000頭(前年同月比1.2%増)とわずかに増加した。と畜頭数の増加と1頭当たり平均枝肉重量の増加(同4.2%増)により、同月の牛肉生産量は111万8000トン(同5.4%増)となった。
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、24年10月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注1))はホリデーシーズン前の需要増から100ポンド当たり312.17米ドル(1キログラム当たり1044円:1米ドル=151.74円(注2)、同3.0%高)とやや上昇した。これに伴い、同月の肥育牛価格は同189.13米ドル(同633円、同2.4%高)と前年同月をわずかに上回り、高水準であった前年の水準を引き続き上回っている(図2)。
 
(注1)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構成した卸売指標価格。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年11月末TTS相場。


 
 
24年9月の牛肉輸出量は前年同月比3.6%増、輸入量は同23.0%増
 USDA/ERSによると、2024年9月の牛肉輸出量はアジア諸国やメキシコ向けの増加から10万8670トン(前年同月比3.6%増)とやや増加した(表1)。しかし、24年1〜9月の累計では102万697トン(前年同期比2.9%減)とわずかに減少し低水準であった前年の水準を引き続き下回っている。
 24年9月の牛肉輸入量は、豪州や南米地域からの輸入増から17万4551トン(前年同月比23.0%増)、同年1〜9月の累計では155万176トン(前年同期比21.1%増)といずれも大幅に増加した。このうち、パラグアイからの牛肉輸入については、23年12月に同国が米国の牛肉輸入要件を満たした(注3)ことで輸入が再開し、1万4081トンとなった。
 
(注3)過去1年間に口蹄疫未発生との衛生要件が満たされたとして、25年ぶりに輸入が再開した。



 
 
 
(調査情報部 小林 大祐)