6年度上半期の卸売業者における食肉の仕向け先別販売割合(重量ベース。以下同じ)は、以下の通りであった。
(1)冷蔵牛肉
すべての区分で「量販店・食肉専門店」が最も多かった(図3)。
前期(5年度下半期)と比較すると、和牛で「量販店・食肉専門店」が11ポイント、「二次卸売業者」が8ポイント減少した一方、「外食店」が4ポイント、「食肉加工業者」が14ポイント上昇した。
なお、「外食店」の内訳を見ると、すべての区分で「焼き肉店」が最も多く、次いで乳用牛を除いた区分で「ホテル」の順であった。なお、乳用牛の次位は「ステーキ店」であった。
(2)冷凍牛肉
和牛、交雑牛および輸入品は「外食店」、乳用牛は「量販店・食肉専門店」が最も多かった(図4)。前期は、和牛および交雑牛で「二次卸売業者」が最も多く、「外食店」が次位であったが、今期は順位が入れ替わった。
なお、「外食店」の内訳を見ると、和牛・交雑牛は「焼き肉店」「すき焼き・しゃぶしゃぶ店」、乳用牛は「すきやき・しゃぶしゃぶ店」「ホテル」の順で多く、この二つでそれぞれ約5〜6割を占めている。一方、輸入品は最多の約4割を占める「焼き肉店」の他は、他の区分と比較して仕向け先の割合が分散されている。
(3)豚肉
輸入品(冷凍)を除いたすべての区分で「量販店・食肉専門店」が最も多かった(図5)。
輸入品(冷凍)については、「二次卸売業者」が23%と最も多く、次いで「外食店」「食肉加工業者」「量販店・食肉専門店」および「中食」が多くなっており、他の区分と比較して仕向け先の割合が分散されている。
なお、「外食店」の内訳を見ると、国産品(冷蔵)は「とんかつ・ステーキ店」、国産品(冷凍)および輸入品(冷凍)は「焼き肉店」、輸入品(冷蔵)は「ホテル」が最も多かった。