24年1〜10月の鶏肉生産量、前年同期比1.3%増
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2024年10月の鶏肉生産量は処理羽数の増加により、198万2000トン(前年同月比4.6%増)とやや増加した(表1)。同年1〜10月の累計では、1789万7000トン(前年同期比1.3%増)とわずかに増加した。25年の鶏肉生産量についてUSDAは、肉用鶏孵化羽数の増加や飼料価格高騰の緩和などから、2170万4000トン(前年比1.4%増)と見込んでいる。
24年10月の鶏肉卸売価格、前年同月比13.8%高
USDA/ERSによると、2024年10月の鶏肉卸売価格は1ポンド当たり1.29米ドル(1キログラム当たり431円:1米ドル=151.74円(注)、前年同月比13.8%高)とかなり大きく上昇し、前月比では1.5%高となった(図1)。また、10月末の冷凍鶏肉在庫量は、堅調な需要により34万6618トン(同7.1%減)とかなりの程度減少した(図2)。25年の卸売価格についてUSDAは、年平均で同1.30米ドル(同434円、前年比0.3%高)と前年並みを予測している。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年11月末TTS相場。
24年9月の鶏肉輸出量、前年同月比1.9%増
USDA/ERSによると、2024年9月の鶏肉輸出量はアジアやラテンアメリカ地域などの需要増から25万8487トン(前年同月比1.9%増)とわずかに増加し、9カ月ぶりに増加した(表2)。一方、同年1〜9月の累計では、ドル高による価格競争力の低下などから227万5460トン(前年同期比7.6%減)とかなりの程度下回った。25年の鶏肉輸出量についてUSDAは、前年比0.9%増の307万5000トンと見込んでいる。
(調査情報部 小林 大祐)