生産量
令和6年11月の牛肉生産量(注1)は、3万4984トン(前年同月比0.1%減)と前年同月並みとなった(図1)。品種別では、和牛は1万9189トン(同3.4%増)と前年同月をやや上回った一方、交雑種は8882トン(同0.3%減)と前年同月並み、乳用種は6857トン(同5.8%減)と前年同月をやや下回った。
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較では、1.8%増とわずかに上回る結果となった。
(注1)生産量の合計は、その他の牛、子牛を含む。
輸入量
11月の輸入量について、冷蔵品は、国内需要の低迷により低調に推移する中、主要輸入先である米国産輸入量が減少したこともあり、1万3633トン(前年同月比5.6%減)と前年同月をやや下回った(図2)。冷凍品は、豪州産のうち主に加工用のひき材などに使用されるトリミングの輸入量が増加したことなどから、2万931トン(同10.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注2)では、3万4574トン(同3.5%増)と前年同月をやや上回った。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は25.5%減と大幅に、冷凍品は13.2%減とかなり大きく、いずれも下回る結果となった。
(注2)輸入量の合計は、煮沸肉、ほほ肉、頭肉を含む。
家計消費量等
11月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は159グラム(前年同月比3.1%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較では、7.7%減とかなりの程度下回る結果となった。
11月の外食産業全体の売上高は、ファストフード業態やファミリーレストラン業態を中心に好調な各社キャンペーンや堅調な訪日外客数などに支えられ、前年同月比10.5%増と前年同月をかなりの程度上回った(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。このうち、食肉の取り扱いが多いとされる業態として、ハンバーガー店を含むファストフードの洋風は、リニューアル商品や11月29日の「いい肉の日」、月末のブラックフライデーのクーポンが好調で、同10.8%増と前年同月をかなりの程度上回った。また、牛丼店を含むファストフードの和風は、季節の定番メニューや客単価の上昇により、同12.6%増と前年同月をかなり大きく上回った。ファミリーレストランの焼き肉は、割引セールの好評もあり、同6.5%増と前年同月をかなりの程度上回った。
推定期末在庫・推定出回り量
11月の推定期末在庫は、14万7658トン(前年同月比6.4%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。このうち、国産品は1万867トン(同15.1%減)と前年同月をかなり大きく下回った一方、在庫の大半を占める輸入品は13万6791トン(同8.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
推定出回り量は、7万7277トン(同3.0%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は3万4417トン(同0.0%増)と前年同月並み、輸入品は4万2861トン(同5.4%減)と前年同月をやや下回った。
(畜産振興部 丸吉 裕子)