生産量
令和6年11月の豚肉生産量は、7万8361トン(前年同月比5.2%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較でも、2.8%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
11月の輸入量について、冷蔵品は、為替や現地相場高の影響などにより、輸入量のほとんどを占める米国産、カナダ産およびメキシコ産輸入量が減少したことなどから、3万428トン(前年同月比14.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産輸入量の増加の他、北米産輸入量も増加したことなどから、4万7785トン(同22.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注)では、7万8216トン(同4.5%増)と前年同月をやや上回った。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は18.6%減と大幅に下回った一方、冷凍品は15.2%増とかなり大きく上回る結果となった。
(注)輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
11月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、644グラム(前年同月比0.8%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較でも、2.2%増とわずかに上回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
11月の推定期末在庫は、21万6186トン(前年同月比5.8%増)と前年同月をやや上回った(図4)。このうち、輸入品は、19万4797トン(同5.7%増)と前年同月をやや上回った。
推定出回り量は、16万3591トン(同1.1%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万8249トン(同4.7%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は8万5341トン(同2.4%増)と前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)