畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 6年12月の全国の生乳生産量、5カ月連続で前年同月を上回る

国内需給【牛乳・乳製品】畜産の情報 2025年3月号

6年12月の全国の生乳生産量、5カ月連続で前年同月を上回る

印刷ページ
北海道の生乳生産量、前年同月比3.0%増
 令和6年12月の生乳生産量は、61万6250トン(前年同月比1.2%増)と5カ月連続で前年同月を上回った(図1)。地域別では、北海道が35万6974トン(同3.0%増)となり、5カ月連続で上回った。一方、都府県では、25万9276トン(同1.2%減)とわずかに下回り、6カ月連続での減少となった。


 
 12月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは30万4014トン(同0.3%増)と、3カ月連続で前年同月を上回った。このうち、業務用向けについては2万6670トン(同3.9%減)と7カ月ぶりに前年同月を下回った。
 乳製品向けは30万8802トン(同2.2%増)とわずかに上回り、5カ月連続で増加した。これを品目別に見ると、クリーム向けは6万2719トン(同0.4%減)と4カ月連続で下回り、チーズ向けは3万8375トン(同4.2%増)と2カ月連続で上回った。一方、脱脂粉乳・バター等向けは、16万6196トン(同2.4%増)と前年同月をわずかに上回り、5カ月連続での増加となった(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
 
全国の牛乳生産量、4カ月連続で前年同月を上回る
 12月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、24万7453キロリットル(前年同月比0.5%増)と4カ月連続で前年同月を上回った。一方、成分調整牛乳は前年割れが継続しており、1万6510キロリットル(同7.5%減)とかなりの程度下回った。加工乳については、1万4314キロリットル(同0.2%減)と前年並みとなった。
 
12月のバター在庫量、前年同月比10.7%増
 12月のバターの生産量は、6622トン(前年同月比7.0%増)と前年同月からかなりの程度増加し、5カ月連続で前年同月を上回った(図2)。出回り量は9246トン(同5.6%増)と前年同月をやや上回った(農畜産業振興機構調べ)。12月末の在庫量についても、2万2488トン(同10.7%増)となり、4カ月連続で前年同月を上回った(図3)。



 
 
12月の脱脂粉乳在庫量、前年同月比0.7%増
 12月の脱脂粉乳の生産量は、1万4705トン(前年同月比1.6%増)と前年同月からわずかに増加し、5カ月連続で上回った(図4)。一方、出回り量は1万1838トン(同18.6%減)と前年同月を大幅に減少し、6カ月連続で下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量は、令和4年10月以降前年同月減で推移していたが、12月末は5万491トン(同0.7%増)と、2年3カ月ぶりに前年同月の在庫量を上回った(図5)。



 
 
令和7年度の生乳生産量、728万8000トンと2年ぶりに減産となる見込み
 一般社団法人Jミルクは令和7年1月31日、「2024年度および2025年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと課題について」を公表した。これによると、令和6年度の生乳生産量は735万トン(前年度比0.4%増)と3年ぶりに前年度を上回る見通しとなった。地域別に見ると、北海道は424万3000トン(同1.6%増)と前年度を上回る一方、都府県では310万8000トン(同1.3%減)と下回る見通しとなった。
 一方、7年度は728万8000トン(同0.8%減)と2年ぶりに前年度を下回る見込みである。地域別に見ると、北海道は423万4000トン(同0.2%減)、都府県でも305万4000トン(同1.7%減)といずれも下回る見込みとなっている。

 
令和7年度の輸入枠数量が決定
 農林水産省は令和7年1月31日、令和7年度の国家貿易による指定乳製品等の輸入枠数量を決定した。これによると、7年度は、WTOにおいて約束している最低数量(カレントアクセス:生乳換算で13万7000トン)にとどめることとした。品目別(製品重量)では、脱脂粉乳は日米貿易協定に基づく750トン以内、ホエイはWTOに基づく4500トン以内、バターオイルは事業者の要望に基づく140トン以内、残りをバターとして8000トンから約1万トンに割り振ることとした。
 当機構は、今回設定された輸入枠数量に基づき、基本的にバターは毎月、その他の品目は需給状況に応じて輸入入札を実施する予定である。
 
(酪農乳業部 天野 明日香)