24年の豚と畜頭数、前年比0.6%減
カナダ農務・農産食品省(AAFC)によると、2024年12月の豚と畜頭数は200万7000頭(前年同月比1.2%増)とわずかに増加したが、同年の累計(1〜12月)では2163万頭(前年比0.6%減)とわずかに減少した(図1)。これは、大手パッカー(食肉処理・加工企業)であるオリメル社の東部ケベック州内の工場閉鎖や、西部アルバータ州内の一部工場で処理頭数の削減が行われたことなどが影響しているとみられる。
24年の豚肉生産量について米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、208万5000トン(前年比1.0%減)とわずかな減少としている。
24年1〜11月の生体豚輸出頭数、前年同期比1.0%減
2024年1〜11月の生体豚輸出頭数(米国向け)は、617万頭(前年同期比1.0%減)とわずかに減少した(図2)。23年は国内のと畜処理能力の低下により米国向け生体豚出荷は増加していた中で、母豚頭数の縮小や24年8月以降のと畜頭数の回復などから、輸出頭数は減少に転じた。
24年1〜11月の豚肉輸出量、前年同期比9.2%増
カナダ統計局(Statistics Canada)によると、2024年11月の豚肉輸出量は8万9900トン(前年同月比6.8%増)とかなりの程度増加し、同年1〜11月の累計でも100万6700トン(前年同期比9.2%増)とかなりの程度増加した(表1)。同期を輸出先別に見ると、米国向けは25万6900トン(同4.6%減)とやや減少した。日本向けは米ドルに比べてカナダドルの為替相場が優位に働いたことから、カナダ産豚肉への需要が高まり、22万9500トン(同56.7%増)と大幅に増加した。メキシコ向けも堅調な需要から14万2800トン(同16.9%増)と大幅に増加した。
豚肉輸入量については、同年11月は11万6000トン(同0.1%減)と前年並みとなり、同年1〜11月の累計では国内需要の減少から12万8200トン(前年同期比9.8%減)とかなりの程度減少した(表2)。累計輸入量を輸入先別に見ると、輸入量の約9割を占める米国は10万3900トン(同9.2%減)とかなりの程度減少し、デンマーク(同36.4%減)やドイツ(同28.3%減)といったEU諸国からの輸入も軒並み減少している。一方、ブラジルは主要な買い手である中国向け輸出量が大幅に減少する中で、北米向けの輸出量が増加しており、7900トン(同約2.4倍)と大幅に増加した。
(調査情報部 伊藤 瑞基)